境内を歩いてみよう

境内を歩いてみよう

境内には色々なほとけさま、建物があります


 

本堂

多くのお寺の本堂は南向き、あるいは東向きに建てられますが、見性寺の本堂は北向きです。

 御本尊様は、今この寺がある礎を築かれた、多功城の跡の方を向いているのです

 また、観音様がおられる「補陀落(ふだらく-Potalaka)」は南の果てにあるとされ、観音様は南から私たちを見守ってくださっています。

 夏は涼しく、冬はとっても寒い本堂です。


 

毘沙門天

上三川七福神

 本堂の北東の角に、毘沙門天様をお祀りしています。

 毘沙門天は別名を「北方多聞天」ともいいます。仏さまを四方から護る「四天王」のおひとりで、北で仏様とその教えを護りながら、多くの教えを聞いておられます。

 足で、邪鬼 -私たちを誤ったところへ導く邪悪なもの- を踏みつけ、仏道 -正しい道- を歩む私たちを励ましてくださる神様です。

 上三川町の七つのお寺でお祀りしている「上三川七福神」のひとつです。


 

水子子育て地蔵尊

 境内にお祀りしているお地蔵さまは「水子子育て地蔵尊」です。

 生まれてきた子供の健やかな成長を願う心と、生まれてくることができなかった「いのち」をいとおしむ心とは一つです。

 お子様のいる方も、これから子宝に恵まれる方も、水子への御供養を願う方も、どうぞお手を合わせてお参りし、お地蔵様に願いをかけましょう。

 

多功城主多功家累代の墓

 境内墓地の一角には、町の文化財である「多功城主多功家累代の墓」があります。

 多功城は宝治2年(1248年)多功石見守宗朝によって築城されました。宇都宮城の南方の固めとして、多功の地が選ばれ、宇都宮第五代当主頼綱の四男宗朝がその使命を受けたといわれています。

 この墓所には初代より十四代綱賀まで、慶長2年(1597年)領地を没収されるまで349年間の城主の墓があります。

 墓塔はすべて宇都宮特産の石、大谷石造りの五輪塔で、鎌倉から室町時代の各時代にわたる12基と、その後に造りかえられた2基の合計14基が現存しています。